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ウルトラマンデュアル 感想

掲示板で貼られたウルトラマンデュアル発売の記事

ウルトラマンxでテンション上がってた僕としては見逃すわけにいかなく本屋を梯子

ツイッター見ると品薄で買えない人多いみたいですね、ライダー小説の初期を思い出します

さて、本編ですが結論からいうと希望の物語、でした

やはりテレビシリーズにそんな質問するのは見当違いも良いところとは思いつつも怪獣とか異星人がいる世界観でそんなほのぼのできないよね?みたいなこと思ってた僕からするとこの作品の世界観はドンピシャ納得

異星人が来る→実力差がありすぎて地球支配される

ここが肝でしょうただの好戦的な奴でなくあくまで仕事として侵略をしてきて、中にはやんちゃして暴れる奴がいる、そんな感じ

後々分かってきますがこいつらも全力なわけでなく、こいつらなりに追い詰められてるから攻撃もバンバンするわけでなく適度に見せしめのように攻撃をするという絶妙な加減
 

そして何より白眉なのが日本の一部が光の国の占領地(実際は占領なんかじゃなくあくまで異星人の手前ウルトラマンに肩入れするわけでなくウルトラマンに無理やりされたのですよという体裁)という設定、そしてそこに入るには国籍を捨てて人間でなくウルトラマンになり異星人と直接でなくとも戦うという設定

僕は実際なら絶対体験したくないですがフィクションであれば力には代償があり、それにより悩みながら戦い中には絶望から何もできなくなる人が出てくるようなシチュエーションが凄く好きです

まさにそれ、後半ある事実がわかり飛び地のメンバーが戦闘意欲を失う展開とかはたまりません


適度に希望があるがそれは即物的な物ではないため、戦う意味を見失ってしまう

人間のはそんなもんでしょう

作中の台詞の

正義は悪あるところに依存的にあるものであり、正義そのもののみでは成り立たない

正義は立派なものだが命を投げ出すほど立派なものではない   
 

本文から台詞変わってるかもですが大体こんな感じの台詞はそうだよね、どうしたら正解かわからなければ命助かる方を選ぶよね、と感情移入ガンガンでした   


ラストまで展開が全く読めない本作、そういった意味でもオススメです
ウルトラマンデュアルというタイトルとはいえ内容は高年齢層向けなので特撮興味ない人も是非